ポッキーゲーム

草木も眠る丑三つ時。独立暗殺部隊ヴァリアー所属、スペルビ・スクアーロは膨大な量の書類と格闘していた。
これは全て主君であり暴君であるザンザスから押しつけられた仕事である。

「人をなんだと思ってやがるんだぁ、ボスさんはよぉ゛」

文句を言いながらも手を休めることはしない。流石はヴァリアーNo.2である。

『スクー、スクアーロー。入るよー』

「今、忙しいから後にしろぉ゛」

『すぐ済むって。疲れてるでしょう?イイモノ持ってきたよ。』

「イイモノだぁ゛?」

『うん!疲れてるときほど糖分、糖分!てなわけであーん?』

顔を彼女に向けたとたん、ずぷりと問答無用で口にポッキーを差し込まれた。

「な゛ぁ…!!」

『そのままでストップ!』

ポリポリ、ポリポリ…

ちゅっ

軽いリップ音と同時に彼女の顔が離れていく。

『甘かった?』

「う゛お゛ぉい、覚悟は出来てるんだろぉなぁ゛…」

『…へっ?』

「せいぜぇい、可愛く鳴けよぉ゛」

そう彼女の耳元で囁き、噛みつくようなキスを落とした。


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