金木犀
2012/11/11 22:56


月を仰いで今は亡き君を想う。

ひんやりとした風が頬を撫で、甘い香りを運んでくる。

2人で歩いたあの小道に咲いていた、小さいオレンジ色の花。

姿よりも先に香りで存在を教えるその慎ましやかな花が、君の事をより鮮明に思い出させる。


…そんな気がした。








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