窓に流れる街の風景
車の中に流れる
柔らかなモーツァルト
それらをBGMにしながら
「それで俺のコト思い出しながら、1人でHしてごらん??」
「え、えぇッ!!?」
ハルちゃんはこんな恐ろしいことを言い始める。
その発言におののきながら
「い、いい!!別にいらないっ!!」
ムキになってショーツの中からローターを取り出すと
「カワイイなぁ、ルカは。
1人でHすることがイケナイことだって思ってるんだね。」
呆れたようにハルちゃんはクスクス笑う。
私が取り出したローターを受け取って、ジャケットのポケットの中に収めさせると
「快感は悪じゃない。
オトコからすればね?
自分で自分の体を開発してくれた方がありがたいんだよ??」
そう言って、ハルちゃんはハンドルをギュッと握り締める。
そして……
信号が赤信号になると
「ま、ルカのカラダは俺が開発してあげるから。快感がほしくなったらいつでも俺の部屋においで??」
そう、微笑んで
カレは私に触れるだけのキスをした。
- 34 -
←
Back