そうして…
迎えた高校の入学式の夜。
私はハルちゃんのオモチャになった。
いろんな角度から攻められ、追い立てられ、私は地獄にも似た快感を味わうことになったのだけれど…
ハルちゃんは最後まではしてくれなかった。
「なんで?なんで最後までしてくれないの??」
ハジメテの夜。
彼の部屋でそう訊ねると
「だってルカはまだコドモだから。」
どこかで聞いたセリフをハルちゃんは口にする。
「え??」
聞き間違いかと思って聞き返すと、ハルちゃんはニッコリ笑ってこう言った。
「ルカが18歳になったら、本当のSEXをしてあげる。」
そして……
私たちは挿入のない、前戯だけのHを繰り返している。
ハルちゃんに愛があるのかないのかはわからない。
だけど、Hが終わった後もずーっと私が眠るまで抱きしめてくれるハルちゃんが愛おしい。
行為の間中、ずっと手を握っていてくれるハルちゃんが愛おしい。
私は溺れていた。
ハジメテの快感とハジメテの恋に
完全に溺れていたんだ……。
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