「いっぱしのオンナみたいなコト言っちゃって。」


「??」


「あ〜、わかんないならいいの。
深く考えるな、ルカ。」




そう言って。
ハルちゃんは私の目をじっと見つめる。





「なに?ハルちゃん。」

「コドモだと…。
妹だと思ってたのにな、お前のこと。」




ズキン……




その言葉に心がギュウっと痛くなる。




拒否…されちゃうのかな。
やっぱりルカのことはそんな風には見えないって言われちゃうのかな…




そんな不安につぶされそうになっていた時。
フッと笑って、ハルちゃんはこう言った。




「どんどんキレイになっていくルカを見るのがつらかった。
好きだけど。
ルカのこと好きだけど、諦めなきゃいけない自分が辛かったんだよ。」



え??



ハルちゃんは。
こんな信じられない一言を口にした。




「さなぎが蝶になるように。
俺のルカがどんどんきれいになって、大人になっていくのがつらかった。」


「……。」


「いいお兄ちゃんでいてやりたいのに、つまんない欲望で暴走しそうな自分がイヤだった。」


「ハルちゃん…??」


「変だろ?俺はね。
オマエにくっつかれると、ココがこうなる。」



そう言って。
ハルちゃんは私をぎゅっと抱きしめる。






「俺のルカ。
かわいい、かわいい、俺のルカ。
ほかのヤツになんて絶対に触らせたくない。」





そういって抱きしめられたお腹の辺りには…
何か固い棒のようなものがクイッと当たる。

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