好き。
ハルちゃんが好き。
コドモじみた感情なのかもしれない。
こんな感情は恋なんかじゃないと大人たちは言うのかも知れない。
だけど…
今の私にとって、コレは確かに恋だった。
なくしたくない、
失いたくない恋が、ここにある。
「好きだモン!!ハルちゃんのこと好きだもん!!
好きな人にギュってして何が悪いの!?」
そう言って。
私はハルちゃんの胸にグッと飛び込む。
「私、ハルちゃんが好き。
だから何されてもいいの。
ハルちゃんになら…傷つけられてもかまわない。」
そう…
カレの胸元で呟くと。
ハルちゃんはハァ〜と深くため息を吐いてこう言った。
「そんなセリフ…、どこで覚えてきたの。」
呆れたようにそう言って。
ハルちゃんは私の髪にサラサラと指を絡める。
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