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「…ふーん、そりゃどうも。」
久喜さんの天使の笑顔にも負けず、逸都は相変わらずの不機嫌を決め込んでいる。
きっと…
基本的に女の子に冷たいアイツは久喜さんの話を全く信じていないんだと思う。
ホッ…
これなら大丈夫かも……。
そんな逸都の態度に安心したのもつかの間。
「私、兄が佐藤センパイと同じ選抜チームに選ばれていて…。センパイの話はよく兄から伺っているんです。」
「…えっ??」
「鶯(ウグイス)学園3年の久喜 政信(クキ マサノブ)、ご存知ないですか…?」
久喜さんの放ったその一言に…逸都は一瞬にして釘付けになってしまった。
そして私の頭を掴んでいた手をパッと離すと、彼女の近くにドカドカと進んで行って
「お前…もしかしてクッキーの妹か??!!」
そう叫ぶと思いっきり久喜さんのコトを指差した。
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