06


クリクリの大きなお目々に薄茶のフワフワの髪の毛。



ふんわりしてて
女の子らしくて
男の子なら誰でも恋に堕ちてしまいそうな彼女の登場に、私の頭の中の警報がガンガン鳴り始める。




ヤバい
さすがにこの子はヤバいかもしれない。





ビクビクしながら二人の動向を伺っていると




「佐藤は俺だけど…、アンタ誰?」




私の頭を掴んだまんま
逸都は不機嫌そうに少女を睨む。






普通なら。
普通の女の子なら逸都のこの冷たい視線に一瞬怯む。





だけど…その子は違った。
照れくさそうにフフッと笑うと逸都の目を正面から見据えてこう言った。



「あ…私、1年C組の久喜 紗理奈(クキ サリナ)っていいます。
中学の時にセンパイのプレー見て感動して…、それを伝えたくて今日ここに来たんです。」









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