04


彼女があらわれたのは、部活終わりの体育館だった。




「…っ、ありがとうございましたーっ!!」

「おつかれ。ちゃんと汗拭いてカゼひかねぇようにしとけよ?」




いつも通りの体育館。
いつも通りの部活後の風景。

選手のみんなはコーチと監督に向かって深々とお辞儀をする。




そしてコーチ達の挨拶を終えた後、私の仕事が始まる。



「みんな、今日もお疲れさまでした!!
スポーツドリンク買ってきたから、飲んで下さ〜い!!」



そう言ってみんなの名前が書かれたプラスチックのコップにスポーツドリンクをガンガン注いでいく。





「さすがはチョコちゃんだな!!あ〜、冷たくて超ウマい!!」


子どもみたいに喜びの声をあげるセンパイ達に“ありがとうございます”とお礼を言っていると



「当たり前っしょ。コイツはちっちゃい時から俺が下僕としてのノウハウを教え込んだんっスからね。」



上からガチッと
それはそれは強くガチッと
逸都が私の頭を強く掴む。









4/12
目次へ



「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -