04


逸都(ハヤト)は正真正銘のバスケバカだ。


小3の時にミニバスに出会ってから…
バスケ、バスケ、またバスケな生活をかれこれ9年間は続けている。




幸か不幸かその努力の甲斐があって、逸都は去年、県の特別強化選抜メンバーという余計なモノに選ばれてしまい…


今まで以上にバスケバカな毎日を送るようになってしまった。





「後ろに飛ぶジャンプシュートの精度をもっと上げなきゃな。
ここぞの1点がチームを救うからなぁ…」





シャコシャコシャコシャコ
シャコシャコシャコシャコ





「後は体力だ。
バスケは体力がねぇとやってらんねぇからな〜。」




シャコシャコシャコシャコ
シャコシャコシャコシャコ






はぁぁ…
始まった。


逸都の病気が始まったよ。




私はヤツの背中に向かって盛大にため息を吐いた。





4/6
目次へ



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -