04
「…あ、…あのっ、そのっ……。」
俺の腕の中で。
明らかに動揺して、明らかに挙動不審の動きを見せる毒キノコチョコ。
ワタワタと忙しそうに上下に動く手にキョロキョロと左右に動く顔。
その姿はゼンマイ仕掛けのブリキのオモチャのようで、なんだか笑える。
辛抱たまらずブフッと吹き出すと
「な、な、なんなの!!??やっぱりからかってるの??!!」
真っ赤な顔して
ちょこが俺を睨む。
「アホか。こんな状況でからかえる程、オトナじゃねーよ。」
そう言って俺はちょこの頭をゴツンと思い切り小突く。
「いった〜いっ!!!」
「ウルサイ!!
これは迷惑料だ!!黙って我慢しやがれ!!」
そう言って。
俺はちょこの頭をペシペシと何度も平手打ちをかました。
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