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その戦いは局面を迎えていた。沢山の死の呪文の応酬。殺るか殺られるか――1人の選ばれし少年を守るため多くの人が犠牲となり、また光輝く明日を願い戦った。気休めになる出来事も無くただひたすら杖を振るう
そこで聞こえた一つの叫び声


「ユリっ! 危ない! 」


その選ばれし少年――ハリーが見たものはいつまでたっても見なれる事はないであろう人が命を落とす瞬間。たった一振りの杖により犠牲になったのは彼とは関わりがそれほどなかったがとても優秀な魔法使いであったユリであり、彼女の元に行ったら背中ががら空きで自分も殺される事がわかっているため行く事が出来ず泣きながら戦っている友達を見ながらハリーは一刻も早くこの戦いを終わりにせねばと、これ以上亡き人を出すものかと誓った。皮肉なことにその戦いに幕が下りた当日の出来ごとであった。



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亡くなった彼女――ユリは友人の叫び声を聞いた時、もうこの世とはさよならだ。と他人事のように思っていた。何時も死と隣り合わせの生活をしていた彼女にとって死とはさほど恐怖の対象ではなかったのかも知れない。しかし恐怖ではないものの呪文が聞こえたとき、まだ20歳になったばかりなのに死ぬのってもったいない。とふと感じながら彼女の人生は幕を閉じた……

はずだったのだ。倒れた彼女の周りにキラキラと光る鳥のようなものが飛びまわっている。それに気付いたものはいない

死へのカウントダウンはスタートに戻された





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