マギ
悪女にはめられシンドリアから出て行く話
「この人が…私のこと…ううっ…」
私たちの周りにいるのは王を含めた八人将の人たちであり、この瞬間私は、あー…はめられたと感じた。
「○○、本当に彼女をやったのか?」
彼女の腕からは血が垂れ、私の愛用の剣からも同じように血が付いていた。これはどこからどうみても私がやったみたいじゃないか。しかし、私はやっていない。先程述べたようにはめられたのだ
「やっていません。ヤムライハ様の魔法を使っていただければ私は、」
「嫌よ…さっきされたことを繰り返し見るなんて私、耐えられない……」
泣いている悪女に駆け寄るヤムライハ様。
「どうみてもあなたがやっているのにこの場に及んで私の魔法ですって?」
ありえないわ、と、ヤムライハ様は言い、周りの人たちも同様であり、私はここの誰からも信じてもらえないのだと感じた。
シンドリア建国時からいる私と最近入ってきた子。私なりではあるがシンドリアに尽くしていたはずだ。信用なんて簡単に消えてしまうことに内心苦笑いを零す。
「○○、他に言いたいことがあるなら言うと言い」
シンドバッド王はそう言ったが、私がやったとでも言ってもらいたいのであろうか。
何も言わない私を見てシンドバッド王は言った
「○○には失望したよ。恩を仇で返すとはな」
私はこの言葉を聞いた瞬間、私の中の何かが音を立てて崩れるのを感じた。
「今までお世話になりました」
そう一言残し、私は王宮から去っていく。何故か止まらない涙と共に。
「あーもう!あんなところ、こっちから願い下げ…だ……よ…」
王宮を後にし、なんなら迷宮攻略行ってやろうかなとか、旅でもしようかな?と私はこれからの事を考えていたため、誰かがいたことに気付いていなかった。
「おっ、今にも堕転しそうな奴みーっけ!!」
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どちらかというとシンドリアより煌帝国ひいきのお話になりそうです。
堕転をするかしないかは皆様のご想像にお任せします。
煌帝国のみんなから愛されるといい
「○○!シンドリアに帰らないよね」
「○○は俺のだ。シンドバッドなんかに渡すまい」