意味を述べるなら……。(政宗/小十郎視点)



「政宗覚悟ぉぉおおぉぉお!!」

「うお?!」


派手な破壊音から考えて、また襖と障子をぶち壊したんだろう。
まったく、政宗様といい玲殿といい…いい加減にしてもらいたいものだ。


「Honey…また俺の部屋壊す気か?Ah?」

「違うよ!鍛練しようって誘いにきた」


ならもっと穏便に済ませてくれ、俺の胃が持たないです玲殿。
ケラケラと笑っているだろう玲殿の顔が浮かんで思わず溜息をついた。


「呼びに来るならちったぁ礼儀を弁えろ!」

「礼儀のなってない政宗に言われたくない!」


お願いですからどっちも弁えてくれ。
何時もの事とは言え…流石に頭に響く。
猿飛に言ったら、「大将と旦那のよりましだよ」と言われたが…変わらないと思う。


「Okey,okey…泣かされてぇんだな?玲」

「泣き虫梵にはできないよーだ」

「Shit…成実ぇえぇぇええぇ!!」


戦並の殺気を纏って成実の元へと走って行ったであろう政宗様。
…ですが、それは成実のせいではないかと。
修理が増えると溜息をつくと、ひょっこりと玲殿が覗いた。


「ごめんなさい小十郎さん、煩いですよね」

「大丈夫ですが…わざわざ政宗様を怒らせなくても」


玲殿はくすくす笑って、さっきまでとは違いすぎる声色で告げた。




「喜びで嘘はつけますけど、怒りで嘘はつけませんから」









(政宗という人間を見たいんです)
(はぁ…玲殿には敵わないですね)
(ふふ。それにこの関係は、1番楽しいですし)
(…?!、じゃあ…)
(この関係を壊したくない私の言い訳ですよ)

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珍しくギャグちっくに\(^p^)/


title:破壊衝動的10のお題
配布元:Abandon(PCサイト様)
100124
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