笑えないのは、何故なの。 「んんぅ…っは…ぅ」 「…っばか、唇噛むな」 切れた唇から伝う血の味がした。 貴方の熱が止まる事無くわたしの中に入ってきて、初めて感じる感覚に思わず吐き気がしてしまう。 愛を確かめる行為は他にいくらでもあるはずなのに、どうしてわたしたちはこの形しかなかったんだろう。 「…んんっ」 「悪い、俺のせいだな…平気か?」 そう言って優しく髪を撫でてくれるのはわたしの先輩であり、生徒会長でもある人。 そしてわたしの愛しい人の尊敬する人でもある。 「俺、正直言うとな、内心めちゃくちゃ喜んでるんだ…やっとお前に触れられたから」 「一樹さ…っ」 「ずっとこうしたかった。お前が傷ついてることも弱ってることも全部わかってても、嬉しく思っちまうんだ。」 ゆっくりと紡がれる言葉はわたしのココロをすり抜けて行く。 あの人のことが忘れられるなら、何をされたっていい。何を言われたっていい。 ただ、思い出したくないだけなの。 「どーでもいいんです…っ」 「お前、」 「そんなこと、どうでも…!」 目の前にある唇に自分から噛み付いた。中から舌を引き摺り出して、無我夢中で絡めた。 頬に落ちたのは一樹さんの涙かわたしの涙か、わからなかった。 わたしの中にある熱が脈打つのがわかって、意識が少しずつ遠くなっていく。 「んんぅ…ふ…はぁ…っ」 「っ愛してる、あいしてる」 誰かに愛されたいと思っていた。 もちろんわたしもその人の事を愛して、想いが重なれば幸せになれるんだって勘違いしてたのかな。 「…っ!」 知らなかったんだ。 愛されることがこんなに苦しいなんて。 (声にしたら、ちぎれた) ……即興すぎて笑えてきました。 意味分かりますかね?失恋した月子を"慰める"ぬいぬい。失恋した相手は想像にお任せします。 あまりにも適当すぎるのでちょこちょこ修正するかもしれないです。 |