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思わず止まったまま見つめ合うとリッキーが起き上がって「ごめん。」そう言うと私を上に乗せたままスマホを取り出して通話ボタンを押す。


「なんや?」


どうやら電話の相手は会社関係じゃないっぽい。


「今ちょっとあかんねんけど、…え?いやそれは、」


そっとリッキーに顔を寄せてスマホの音を一緒に聞く。


【ほんまに来て!俺一人じゃ無理や、あの人ら。悪酔いもええとこ、泣き上戸やねんで?】


お友達?って口パクで言うとリッキーはコクって頷く。それでも私の頬に手を添えて撫でているリッキーに愛おしさすらこみ上げる。だからつい、リッキーのまっさらな上半身、突起に指を絡ませると「ンアッ、」不本意だろう甘い声が上がる。

思いっきり私を見て首を横に振っているリッキーが可愛くて私は今度は舌でそれをペロっと舐めた。


「アァッ、…いやなんもない。…それは、」


声を殺して笑う私にリッキーは困ったような眉毛を下げる。そろそろと上がろうと思ったものの、お尻にぶつかるソレがちょっと硬さを増しているように思えて。


「興奮してる?」


小さく言うと苦笑い。ズボンの上からそこに触れると「ちょ、あかんて、それ!」 電話も無視してリッキーが等々私に話しかけた。


「あ、いや、なんもない!ちゃうちゃう!とにかく無理やで今日は!…ッ、」


この期に及んでリッキーに近寄って頬に小さくキス。変わらぬ困り顔のリッキーの唇を指でなぞるとリッキーの視線がどうにも甘くなったように思えて…

そのまま頬を撫でてちゅ、って小さく唇をくったけた。


【リッキー!?お前女とおるやろ!?しかも今キスしたやろ?おい、答えろや!?】


聞こえた電話からの怒鳴り声にもう笑うしかなくて。


「ほんまにあなたは。」
「だっていいとこだったのに。」
「マサ悪い、ほんまあかんねん。後で説明するから、」


何か言ってる電話の相手を無視してピッと通話を終えるとそのままスマホの電源を切った。


「もう邪魔はおらへんよ。」
「えへへ、リッキーだいすき、」
「俺も、」


ベッドの上、リッキーを押し倒してそのままキスをした。


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