Accident 4

「アーン?おい、忍足、宍戸、昨日のやつってこいつか」

はるこは疑問符、宍戸は「あちゃー」と言い忍足は「だから言わんこっちゃない」と怒った。
ってかてか…。

「宍戸くん?忍足くん?ちょっと説明してくれないかしら?」
「は、はい、スミマセン…」

07


どうやら昨日はるこが帰った後、こんなやりとりが行われていた。

「お前ら、さっきから誰の話で盛り上がってんだ?」
「げっ…跡部」
忍足、岳人、慈郎、宍戸、鳳、樺地は一斉に声のする方を見た。ちなみに先程のセリフは3年生のうちの誰かであることだけは伝えておこう。2年生たちの名誉のために。

「樺地」
「ウ…ウス」
「あかん!樺地!はるこちゃんのためにもゆーたらあかん!」
「はるこ?」
「おい忍足!」
「しまった!」
「おいそのはることやらを連れてこいよ」
「なんでお前はいちいちそう偉そうやねん」
「そこまでお前らが揃いに揃って話してると気になんだろ」
「跡部様にも気になるものがアッタンデスネー」

岳人がボソッとつぶやくと跡部はギンと睨んできた。おーコワイコワイ。

「とりあえず、連れてこい」
跡部はそれだけ言うと自分はまた練習に戻って行った。
残った3年生ズは緊急会議を開いた。
「なあどうする?」
「ってかなんで急に?跡部そんなに高橋のこと気になるのか?」
「俺らに仲間外れにされて寂しんじゃねーの、珍しく樺地もこっち側居たし」
「あ、なるほどー跡部ちゃんかっわいいーー」

ボソボソしゃべり、クスクス笑ってたのに遠くにいた跡部に睨まれ、緊急会議はお開きとなったのだった。


「…みたいなことが、あって、よ」
「へえ」
「はるこちゃん?なあ目が笑ってへんで?」
「だって笑ってないもの」
「笑おや、人生わろたら長生きできるで」
「いやそんな理由なら来る必要なかったじゃんか」

はるこが忍足と宍戸と話していたら独裁政治家が会話に混ざってきた。

「おい、お前か、昨日の話題の中心は」
「るっさいなー、黙っててよ。今わたしはこの2人と話してるんだから」
「俺はお前に話しかけてんだよ」
「だからわたしはあんたに用事は無いの!」

なによ人のことジロジロ見て。わたしはモノじゃないんだからね。見物料もらうわよ、ねえ。

「なかなか気がつえー女じゃねーか。気にいった、お前、俺様の女にしてやってもいいぜ」

だから人のことジロジロ………
…、ねえ、こいつ、今、


なんて言った?


*
偉そうにもほどがある。



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