メリークリスマス!!
台詞のみ、名前変換無しですが、"ハロー"の伊織をイメージしていますのでそちらを読んでからの方がより楽しいかと思います。
そんなのもう読んだよ!!
面倒臭くて読みたくない!!
このまま読む!!
どの方もどうぞお楽しみください。
「今日ってクリスマスだね」
「そうだな」
「ねぇ、門田ってサンタさんいつまで信じてた?」
「ロマンチックの方でなく、現実的になる所がお前らしい」
「なになに?プレゼントくれるの」
「そうじゃないだろ。サンタか…小学生の頃に何と無く解ったな」
「へー。そして門田がプレゼントもらってはしゃぐ様子が想像出来ない。」
「俺だって昔からこんなんじゃない。そういうお前はどうなんだ?」
「中2。正確には中3の夏。親からカミングアウトされた」
「………っ!?待て待て、ならサンタの正体知ってからまだ2年ぐらいしかたってないじゃねぇか!今までよく信じきれたな」
「親が詐欺師レベルに嘘が上手くて、確固たる証拠を全く漏らさなかったからさ。夏休み中に親も見兼ねてカミングアウトしたわけ。あーもう、サンタさんにあげた手紙やらクッキーは全部親行きだったのかって思い出したら恥ずかしくて仕方がない」
「親も親だが、騙されるお前もお前だ」
「というかさ、クリスマスって元々誕生日でしょ。仏教徒が大半を占める日本で何故大々的に盛り上げる必要がある?」
「その戯言は一生に一度は考えるな。主に中学生時代」
「うぐっ、時代遅れで悪かったわね」
「ただ…否定するとプレゼントもケーキもご馳走も恋人と会う機会すら失われることを忘れるなよ」
「そっか、クリスマス万歳」
「ったく、ほら行くぞ」
「………何ですかその手は?」
「どうせ暇なんだろ。暇同士クリスマスを「ごめん私バイト入れてるからじゃあね門田そしてメリークリスマス」
皆さん素晴らしい新年聖夜をお過ごしくださいますよう!!
(…………別にアイツの事を恋愛感情として好いてはいないんだが、こうも誘いを断られると苛々するな)