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side春日



一言だけ言わせていただきたい、



……ど う し て こ う な っ た。


今日は一日憂鬱な気分だったので、何時にも増して空気になっていた。
そのせいかは知らないが、謙也は何かと物言いたげな目でみつめてきた、
出来れば、今日は関わりたくなかったので、無視していたのだが、


思わぬ所から援軍が出てきたようだった。




今、私は男子テニス部の部室に居る。
部員たちは練習をしていて部室には居ない、実質一人ぼっちで取り残されているようなものだった。

なぜ、今私が部室にいるかと言うと、白石に連行されたからだった。


―――いっその事、もう帰ろうかな…


現実逃避をしていると、部員が練習を終えて帰ってきたようだった。
ぞろぞろと入ってきた彼らの中に、謙也は見当たらない。


「すまんな菖蒲さん、待たせてしもうて」
「いえ、大丈夫です。ところで、忍足君は?」


間接的に早く帰りたいと訴えると、それを汲み取ったのか、苦笑されてしまった。

「今日、謙也はコートの最終確認の当番やから、もうちょっとかかるなぁ。」
「……そうですか」


それからしばらくして、謙也が部室にはいってきた。白石が壁になって私の存在がばれていないようだった。
部員に、いろんな言葉をもらいながら奥へと進んでくると、目が合う。

目が見開かれていくのを見て、笑顔を作った。

「忍足君、お誕生日おめでとうございます。」


胸の痛みを無視する事しか、今の私には出来なかった。








END


――――――――
あとがき
謙也ハピバです!
まさかの1日遅れですが(汗)
何でか分かりませんが、すこしシリアスモードに入ってしまいました。
誕生日くらい、明るい感じにしようとおもったのに...

まあ、あれです、最後の方の補足をすると、
自分が祝われてきた所に、本物の謙也がいて、
それを嫌だとおもってしまう自分を嫌悪している。と言う感じです。
分かりずらかったですね;;


なにはともあれ、これからも頑張っていきたいと思いますので、
これからもよろしくお願いします。




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