第三話
そのあと、二年生で緊急会議を開き、一年のまだ部活に入っていない奴らを探し出して勧誘の割り当てをし、
その日は解散となった。
白石は、オサムちゃんの言葉を信じて焦っているけれど、正直言って俺はそんなに焦らなくてもいいと思ってしまう。
部活動のシステムなんて詳しくは知らないけれど、俺たちの年は人数が多い方であるし、廃部なんでそう簡単に出来るわけでもないわけで。
俺から言わせてもらえば、俺たちが引退するまで部がもてば、正直どうでも良いのだ。
とは言え俺たちの努力不足だと言われるのは後気味が悪いので、増えるに越した事は無いのだが。
それに、あと一人は絶対に入ってもらわなければいけないからな。俺のために。
と、いうことで勧誘の真っ最中なのだが、
挫折してもいいだろうか……。
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