第九話
白石が泣き止んだので、保健室を出た。
「謙也くん助けてくれてありがとうな」
「ん?お礼はアイスでええよ」
たわいない話をしながら部室で着替える。
「あーあ、今日は練習できんかったなあ」
「ほんまに、あの先輩らのせいでなぁ、
あっ、でも今日は自主練すんなよ?
絶対安静やからな!」
「わかっとるよ、忍足先生は心配性やなぁ」
部室の鍵を閉めて職員室に戻して、帰る。
「なあ白石、こんな事いうのもなんなけど、
俺ら今から親友な!」
白石はしばらくぽかんとした顔をしてから笑い出した。
「おん、ええよ!
親友って言うくらいやからお互いなんでも相談しような!」
俺たちはあっ、笑い合った。
茜色の空がひどく美しく見えた。
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第四章終わりです!
この章は、簡単にいえば、
白石苦労してるんだよ!
と
友情ふかまったよ!(別名:謙也の洗脳作戦)
でした。
ちなみに最後、謙也返事してません。
まあ、相談なんかする気ねえよ、と、言うわけです。
腹黒いですね(~_~;)
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