第十ニ話
結局試合は日曜までかかった。
当たり前だが、俺はレギュラーは疎か準レギュラーにすら上がれてない。
いや、上がってない、と言った方が確かかもしれない。
それはそうと、白石は中々良い所まで行ったらしい。
準レギュラー位には入れるかも知れないと金色が言っていた。
金色が言うのだからきっとそうなんだろう。
そんな金色と一氏も中々良い所まで行っていた。
まあ白石程ではなかったが。
やっぱり未来のレギュラーは強いのだと改めて知った。
そういえは後一ヶ月すれば夏の大会がある。
関西最強と謳われている四天宝寺だ。
その名前に恥じない量の練習をしている。
今日はレギュラーの発表があるらしい。
正直に言って興味はないし(俺や白石達は入らない事は分かっている。)、
関係も無いので、楽しみでも無いしドキドキもしない。
まあ無難に決まっていくだろう。
「ほんなら、今日はここで終わりな。」
「「ありがとうございました!」」
あれからなんだかんだでレギュラーも発表されて、部活も終わった。
ここからは白石と自主練をしていく。
まあ、それなりに練習をしながらこれからについて考える。
夏本番、もうすぐ先輩達の部活人生も終わる。
そしたら、白石は部長になるだろう。
その時俺はどう動く?
見上げた空は茜色に染まっていた。
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