白い肌はまるでケーキをコーティングする生クリームのようだ。
艶やかな赤い唇はよく熟れたイチゴのようで、誘われるように口付けた。

ベッドの上で何も身に纏っていないカゲミツを見下ろしてぺろりと舌なめずり。
甘美さに魅入られて何度も重ねた唇のせいでカゲミツは息が上がってしまっている。
キャラメルみたいな琥珀色で見ないで欲しい。
さあ、召し上がれと誘われているようだ。
大きく息を吸い込む度にちらりと見える舌にどきどきする。
何度口付けたって、まだ足りない。
オミが顔を近付けると、カゲミツは顔を逸らして胸を押し返した。

「ム、リッ・・・」
「カゲミツが誘うのが悪いんだから」

見開かれた目をちらりと見てから押し返しす手をゆっくりどける。
息を吸うために開かれていたので、容易に舌を絡めることが出来た。
鼻から抜ける声に気分を良くして、さらに深く口付ける。
とてもとても甘い。
もうカゲミツじゃないと、満足出来ない。

弱い力で肩を叩かれて、漸く唇を離した。
うっすらと涙を浮かべた目尻に、そっと唇を落とす。
我ながらキザだと思うけど、カゲミツの前なら許されるだろう。
全身が赤く染まったカゲミツにくすりと笑みが零れた。

「泣いちゃうほど気持ち良かった?」
「んな訳ねぇだろ」

ぷいっとそっぽを向いたカゲミツの透き通るような白い首筋が目に入った。
顔を近付けてきつく吸い上げると、綺麗な花が咲いた。

「バカ、見えるだろ」
「見せたいんだよ、カゲミツは俺のだって」

だいすきだよ、と耳元で囁いてやると細い指がシーツをぎゅっと握ったのが見えた。
照れ隠しだと分かるその行動が可愛くて、その指に口付けた。

触れてないところなんてないんじゃないかと思えるほど全身にキスを落とす。
その度に反応を示すカゲミツに気分を良くし、胸の飾りをちゅっと吸い上げた。

「あぁ、」
「カゲミツ可愛い」

そのまま集中的にそこを舌で刺激する。
芯を持ったそこを指の腹で押し潰してやると嫌々と首を振った。

「嫌じゃないだろ?」

気持ちいいくせに、そう言って勃ち上がったそこをゆるりと一撫で。
必死で声を抑えようとする表情にそそられる。

「声、聞かせてよ」

出来るだけ優しい声で言ってもカゲミツは首を横に振る。
ぎゅっと握ると堪らずカゲミツが声をあげた。
カゲミツのすべてが甘い。
余すとこなく、食べ尽くしてしまいたい。
先走りを光らせているソコを躊躇いもなく口に入れると、カゲミツが少し大きくなった。

「感じる?」
「喋る、な・・・あぁっ」

先程の恥じらっていた姿はどこへやら。
快感に身を震わせるカゲミツに頬を緩ませ、射精を促すように強く摩ると呆気なく達した。
ぐったりとしたカゲミツの足を持ち上げると、予想外の声が聞こえて目を瞬かせる。

「早、く・・・」

時間を掛けゆっくり、じっくりと愛したために焦れてしまったようだ。
これから先、聞けるかどうかわからないカゲミツからの誘いに理性が途切れる寸前で。
早急に慣らし、カゲミツと自分をひとつにする。
何度体を繋げても、このとき感じる幸福感が薄れることはない。
むしろ、回数を重ねる度に増している気すらする。
恍惚とした表情を浮かべ、この行為に溺れるカゲミツはとても綺麗だ。
恥じらいなど捨て去り、軽く動くだけで甘い声を漏らすに存分に煽られる。
段々と追い詰められていく切羽詰ったその表情に、どきりとした。

「ごちそうさま」

荒い呼吸を繰り返す汗ばんだ肌をそっと撫でる。
何のことだと訝しげな表情をするカゲミツの額に張り付いた髪をどかして唇を落とす。
やっぱりカゲミツは甘く、さっき食べたばかりなのにすぐにまた欲しくなってしまう。

「カゲミツは甘過ぎるんだよ」

とっても美味しいけど、そう付け加えてまたカゲミツの上に跨った。

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