「なぁ、タマキ」

カタカタカタ。
家にいるのにも関わらずタマキはパソコンに向かって仕事をしている。
集中しているのか呼んでも返事はない。
体を揺らしながら名前を呼ぶとタマキが漸く振り返った。

「・・・なんだ?」
「ホットミルク飲むか?」
「あぁ、サンキュ」

カゲミツからカップを受け取ってまたパソコンに向き直る。
話そうと思っていたのにタイミングを逃してしまいカゲミツがしゅんとする。
ちらりとタマキを見てもこちらを振り返る様子もない。
明日休みなのに、いちゃいちゃしたいのに。
顔を上げるとタマキのうなじが目に入ってどきりとする。
最近忙しくて全くタマキに触れていない。
・・・タマキに触れたい。
邪魔をしたくなかったけれど、自分の欲求に勝つことが出来なかった。

「タマキ、ごめん」
「・・・んぁっ、カゲミツ!?」

首筋を柔らかく噛むとタマキの体がびくりと跳ねた。
後ろからタマキのシャツの中に手を忍び込ませる。
脇腹のあたりを撫でるとタマキから甘い吐息が漏れた。

「カゲミツ、今は無理」
「悪い、俺も我慢出来ねぇ」

タマキが抗議の声を上げたがカゲミツは完全に火がついていた。
仕事の邪魔をしてしまい申し訳ないが、もう止められそうになかった。
首筋や耳のあたりを舐めたりきつく吸い上げたりと刺激を与える。
同時にシャツの中の少し固くなったそこを抓った。

「んぁあっ」
「タマキも結構やる気じゃん」
「そんなことっ・・・ひゃ」

耳元で囁くとタマキが顔を赤くして唇を噛んだ。
声を上げないようにとするその表情が色っぽい。
噛んだ唇を親指で優しくなぞりながらズボンの上から少し膨らんだそこを揉む。

「ちょ、カゲミツ・・・」
「ここもこんなに大きくさせて」

やらしいなと低い声で囁くと手の中でまた大きくなった。
強弱をつけて揉んでやると声を我慢出来なくなったらしい。

「あ、はっ、んん」
「気持ちいいか?」

カゲミツの問いにタマキが小さく首を横に振った。
目をぎゅっと閉じて押し寄せる快感に耐えている。
久し振りなんだからもっと素直になってくれればいいのに。
カゲミツが小さくため息をついて揉んでいた手を離した。
それから触れるか触れないかくらいの距離で主張するタマキのそれをなぞる。

「ぁ、んぁ」

それすらも感じるほどタマキは敏感になっていた。
無意識に腰が揺れている。
言葉ではああ言いながらもタマキだってやる気じゃないか。
椅子をくるりと反転させて自分の方に向かせる。

「タマキ、腰が揺れてるぞ」
「なっ・・・!」

恥ずかしそうに俯いたタマキの腕を引っ張りベッドに押し倒した。
さすがにもう抗議の声は上がらない。
急いでタマキの着ているものを全部剥ぐ。
興奮する手では上手くボタンが外せない。
されるがままになっていたタマキがカゲミツのツナギに手を伸ばした。
タマキに脱がされるなんて初めての経験で興奮が煽られる。
お互いすべて脱ぎ捨てどちらともなく顔を近付けた。

「カゲミツ、もっと」

最初から激しい口付けなのにタマキがもっととねだる。
体を密着させて足を絡めて。
甘い声を上げながら行為に没頭した。
キスしながらタマキの秘部に指を一本差し込んだ。
タマキが声を上げたがすべてカゲミツの口に吸い込まれる。
中を掻き混ぜて一番感じるポイントを掠るとタマキがびくんと跳ねた。

「ここがいいのか?」
「言う、な・・・あぁっ」

ゆるゆると首を横に振るタマキを見て指を二本、三本と増やす。
口を離したせいでタマキの甘い声がひっきりなしに部屋に響く。

「タマキ、いいか?」

指を引き抜くとタマキが吐息をこぼした。
カゲミツの問いにコクコクと頷いている。
荒い息を繰り返しているがカゲミツに待てる余裕がなかった。
タマキのそこに宛てがってぐっと力を入れてタマキの中に入る。
タマキが苦しそうな声を上げたが、小さくごめんと言うことしか出来なかった。
そのまま腰を揺さぶると苦しそうに眉を寄せていたタマキが高い声を上げた。
集中してそこを何度も突き上げる。
するとタマキも腰を揺らして自分の一番感じるところへとカゲミツを誘う。
それにつられて出し入れするスピードを早める。

「カゲミツ、も、無理・・・」
「俺も限界」

出し入れを繰り返しながら主張するそこを手で扱いてやると一段と高い声を上げてタマキが達した。
その締め付けによってカゲミツもタマキの中に熱を吐き出す。
はぁはぁと荒い呼吸を繰り返しながら汗でくっついたタマキの髪を梳いてやる。

「タマキ、ごめん」
「いいよ、久々だったし」

しゅんとする姿が犬みたいだとタマキが小さく笑う。
それでもまだ申し訳なさそうにするカゲミツの首に腕を回し、顔を近付けた。

「それに気持ち良かったから・・・」

恥ずかしいのか小声で言うタマキにカゲミツのそれが元気を取り戻し始める。

「タマキ、ならもう一回」
「カゲミツ、もう無理!」

二人の声が重なる。
その間もタマキの中でカゲミツがどんどんと大きくなる。

「まだ仕事が・・・あっ」
「タマキ、ごめん!」

タマキの抗議を無視して再び動き始めたカゲミツ。
このあとタマキに「二週間H禁止」と言われることをまだカゲミツは知らない。

Don't stop me now
back
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -