▽10/19 12:55

カタカタカタカタ。
夢中でキーボードを叩くカゲミツの隣にレイが座った。
興味津々とパソコンを覗き込んでいる。

「さっきから何やってるんだ?」
「プログラム作ってる・・・」

受け答えする間もカゲミツの指は止まらない。
意識は完全に目の前のパソコンだ。
今話し掛けても無駄だとわかったレイはじっとカゲミツを見つめる。

「よし、終わった」
「終わったのか?」
「お前、いつから座ってたんだよ」

ふーっと息をついたカゲミツにレイが話し掛ける。
目を丸くしたカゲミツが面白くてプッと吹き出した。

「さっき声掛けただろ」
「マジか?全然気付かなかった・・・」

うーんと顔をしかめるカゲミツにレイがまた笑う。
その表情は少し子供っぽいけれど、コイツも笑えるんだとカゲミツは安心した。

「お前肌白くて綺麗だな。金髪もきらきらしてる」
「俺は好きじゃねぇけどな」

その言葉に今度はレイが驚いた。
まじまじとカゲミツの顔を見つめる。

「お前も自分の見た目が嫌いなのか?」
「お前もって何だよ」

ソファーの背もたれに体を預けていたカゲミツがレイの顔を覗き込んだ。

「俺もこの見た目が嫌いだ」
「こんなに綺麗なのな?」

何気なく出た言葉は嘘をついているようには見えなくて。
カナエとアマネ以外に綺麗だと言われたのは初めてだった。

「お前のおかげでちょっと好きになったかも」
「はぁ?・・・なら、まぁいいけど」

不思議そうな顔のカゲミツと座る距離を少し詰めた。
J部隊で、初めてカナエ以外に信じられる人を見つけた気がしてカゲミツの肩に頭を預けた。

*

なんか意味がよくわからんくなってしまった。

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