▽09/08 20:57

時刻は夜中二時過ぎ。
バンプアップの地下駐車場にあるワゴンの扉をコンコンとノックする。

「カゲミツ君、来たよ」

その声に答えることなく扉がガラリと開かれた。
中を覗くと少し眠そうにふわぁとあくびをするカゲミツがいた。

「おせぇーよ」
「ごめんね、急いで来たんだけど」

ちゃんと待っててくれたんだねと笑うと恥ずかしいのかカゲミツがそっぽを向いた。
そんな姿が可愛くて腕の中にぎゅっと収めたが、抗議の声は上がらない。

「いつも嫌だって言うくせに」
「ほっとけよ」
「嬉しい?」

そう聞いても何も答えない。
黙ってしまったカゲミツに寂しさを覚えてちゅっと首筋に唇を落とす。

「くすぐったい」
「ちょっとだけ、お願い」

そう言うとカゲミツは大人しくなった。
ぎゅっと力を込めても何も言わない。
温かな人肌にとても安心する。

「カゲミツ君・・・、すきだよ」

何度も何度も呟いてカゲミツにキスを落とす。
突然されるがままになっていたカゲミツがもぞりと手を動かした。
背中に回った腕に目を瞬かせる。

「お前恥ずかしいんだよ」

カゲミツはそう言って自分から唇を押し付けてきた。
いつもなら絶対しない行動に驚いて目を見開く。
そのまま薄く口を開いて自ら舌を差し込んできた。
音を立てて舌を絡める。どんどんと興奮が駆け上ってくる。
後頭部に手を回してお互いの唇を味わう。
そうしているとカゲミツが位置を変えて上からのしかかってきた。

「・・・カゲミツ君?」
「なんか文句あんのか」

文句なんてないけど積極的なカゲミツは慣れない。
決して嬉しくない訳ではない。むしろ嬉しいのだけど。
色っぽい表情で見下ろしてくるカゲミツにどきどきする。
シャツを捲り上げて鎖骨をちゅっと吸い上げられた。
一生懸命な表情が嬉しくて綺麗な金髪に指を通した。

「カゲミツ君、本当にどうしたの?」

肌に舌を這わせているために上目遣いのカゲミツと目が合った。
あ、その角度ちょっとヤバイかも。

「カナエ、当たってる」
「ごめん、カゲミツ君があまりにも可愛いから」

胸に吸い付いていたカゲミツの腰に手を回してくるりと位置を逆転させた。
わっと声を上げたを気にすることなく上に乗り上げる。

「あんまり可愛いことしないでよ」

我慢出来なくなっちゃうと耳元で甘く囁くとカゲミツが息を詰めた。
その姿にフッと笑ってツナギから体を抜いていく。
白い肌が少し赤に染まってきて感じてくれているんだと分かる。
Tシャツも脱がせカゲミツの両手を片手でマットに縫い付ける。
首筋をねっとりと舐め上げるとカゲミツが吐息を漏らした。

「・・・カゲミツ君やらしい」
「お、前のせいだろ・・・っんあ」

内容は可愛いのに言い方がちっとも可愛くない。
そんなカゲミツにおしおきと称して既に硬くなったそこをちゅーっと吸い上げると甘い声で喘いだ。
手で抑えていない分、いつもよりもダイレクトに声が聞こえる。
それが嬉しくてねっとり舐めたり吸い上げたり舌で転がしたり。
硬さを増したそこを軽く爪で引っかくとカゲミツが嫌だと顔を振った。

「カゲミツ君がしてくれて気持ち良かったから、俺もやってあげるね」
「いらなっ、アッ」

一度離した唇をまたそこに這わせる。
わざと舌先を尖んがらせて周りをなぞるとカゲミツが耐えるように口を閉じた。
それが面白くなくて中心に触れないように緩やかな刺激を与える。
カゲミツはもどかしいらしく、ひっきりなしに切なげな声を上げている。

「ん、はぁっ」
「気持ちいい?」
「うるせ、っふぁ」

たまに掠めるように舌先がそこに触れるとカゲミツの体が大きく跳ねた。
それが楽しくてつい何度もイジワルをしてしまう。

「カナエ、いい加減に・・・アッ!」

そろそろ怒るかと思い中心を口に含むとカゲミツが焦れたような声を出した。
ちゅぱちゅぱと音を立てて執拗に責める。

「はぁ、ん、あっ」
「カゲミツ君、えろ過ぎ」

そんな声は聞こえないのかカゲミツが大きく息をしている。
目にはうっすら涙をためて、煽情的なことこの上ない。
まだ着たままだった下半身のツナギを剥ぎ取って、いやらしい手つきで内股を撫でる。

「やめ、ろ・・・」
「どうして?こんなにも感じてるのに」

膨らんだそこも優しい手つきで撫でるとカゲミツが震えた。
快感に耐えるようにぎゅっとシーツを握っている。
モミモミとそこを揉むと手の中で大きくなったのがわかった。

「イキたい?でも俺も今日は我慢出来ないかも」

答えを聞くことなく下着を剥ぎ取り、右手をカゲミツの口元に差し出す。
何も言わなくてもわかったらしいカゲミツが躊躇いがちに指を口に含んだ。

「カゲミツ君、その顔すごくいいよ」
「言う、な、ッ」

顔を赤らめて睨むような顔をしたのでぎゅっと胸の飾りをつまみ上げる。
指を舐めることでこれからのことを想像してしまうのか、カゲミツのソレがまた少し大きくなった。
十分に湿らせてカゲミツの口から指を引き抜く。
名残惜しげに吐息を漏らすなんて一体どこで覚えたんだか。
脚を大きく開かせて、カゲミツの秘部に指を一本入れる。
苦しそうに眉を寄せたが待てる余裕を持ち合わせていなかった。
よく知ったカゲミツの感じるポイントをぐりぐりと押す。
すると先程まで苦しそうだった顔が一転、恍惚な表情に変わった。
指を増やして受け入れやすいようにと慣らす。
指を三本入れて掻き混ぜてもカゲミツは喘ぎ声しか上げない。
十分にほぐれたそこから指を抜き、ごろりと寝転がった。

「・・・カナエ?」
「カゲミツ君が誘ったんだからカゲミツ君が入れてよ」
「ムリッ、はぁ、んぁ」

無理だと首を振るカゲミツの秘部に指をそわす。
なぞるだけのもどかしい刺激にカゲミツがゆっくりと起き上がった。
いい子だねと笑うとプイッとそっぽを向いてしまったけれど。
膝立ちで跨がったカゲミツの腰を支えてやる。
ゆっくりゆっくりと自分を迎え入れるカゲミツがもどかしくてつい突き上げてしまった。

「ハッ、お前何して、アン」

体重のせいでいつもより深く飲み込んだカゲミツが快感に体を震わせている。

「カゲミツ君動いてよ」

柔らかい尻をさらりと撫でるとカゲミツが観念したように動き始めた。
最初は恐る恐る動いていたが、快楽に支配されどんどん動きが大きくなる。

「カナ、エ、きもちい?」
「すっごく、気持ちいいよ、くっ」

動きに合わせて自分の腰も動かしてやるとカゲミツが大きな声を出した。
下半身は痛そうなほど張り詰めていて限界を訴えていた。
カゲミツの声に余裕がなくなってきたので張り詰めたソコを握ると、ぎゅっと締め付けられて熱を吐き出しそうになる。

「そんなに締め付けないで」
「んなこと言ったって、ふ、あっ」

握り込んだソコを扱いてやるとびゅっとカゲミツが熱を吐き出した。
気持ち良さそうな表情を見るだけで自分も感じてしまった。
止めておこうと思ったのに出す間もなくカゲミツの中に熱を吐き出してしまった。

腹の上でぐったりとするカゲミツの額にちゅっと触れるだけのキスをひとつ。
急いで後処理をしたら眠れる時間はありそうだ。
そんなことを考えながら柔らかな白い肌にまたキスを落とした。

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