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□001
貴方はトキオミで『愛されるのに臆病すぎて、』をお題にして140文字SSを書いてください。
風邪かと言うなり伸びてきた手を咄嗟に払いのけた。大丈夫だからと告げても結構熱高いぞと一瞬触れただけなのに気付くアイツが憎い。たまにはお兄さんに頼ってみたらどうだと言うけれどそこで頷く素直さなんてとうの昔に捨ててしまった。無条件で与えられる愛情が怖いなんてきっとコイツは分からない。
20140706
□002
貴方はトキオミで『交換条件』をお題にして140文字SSを書いてください。
買い物ついてきてよ、嫌だね。きっぱり断られたが飯奢るからと言うとオミが黙った。アンタが手料理を作ってくれるなら考えない事もないと言われ目を瞬かせる。手料理を食べたいんじゃなくて買い物手伝うんだからアンタもそれくらいの労力使いなよと言われ素直じゃないと思いながらその条件を受け入れた
20140709
□003
貴方はトキオミで『手だけつないで』をお題にして140文字SSを書いてください。
雑踏の中一瞬目を離した隙に隣にいたトキオを見失ってしまった。子供じゃないんだし携帯もあるしとそのまま歩いているといきなりスッと手を繋がれた。何してるのと聞いてもまた迷子にならないようになんてしれっと返される。まあ俺も探すの面倒だしとそっぽを向きながら答えて手を繋いだまま歩き出した
20140719
□004
貴方はトキオミで『幸福な朝』をお題にして140文字SSを書いてください。
朝、微睡から意識を浮上させたのは太陽の光ではなく鼻を擽る珈琲の香りだった。目を擦りながらダイニングに向かうとトキオが鼻歌混じりで朝食を作っていた。気配で気付いたのかおはようと振り返りもうすぐ出来るからと座るように促される。座るとすぐに出てきた温かい料理になぜか少し泣きたくなった。
20140729
□005
貴方はトキオミで『何を今更、』をお題にして140文字SSを書いてください。
きっかけなんて覚えてないけど、何となくキスして身体を重ねて。一回してしまえば後は一緒だとトキオと過ごす事が増えた。恋愛感情なんてなくてただの性欲処理。と思っていたのは俺だけだったようで、どこを見てそう思ったのかは知らないが好きだと告白された。今更普通の恋人になんかなれる訳ないだろ
20151006
□006
貴方はトキオミで『ゲームを始めようか』をお題にして140文字SSを書いてください。
ゲームに付き合わないか?そう持ち掛けてきたトキオに内容は?と尋ねるとお前が半年で惚れるかだと言われた。ふざけてるの?と聞いてもふざけていないと言う。ならばそのゲームに乗ってやろう。どうせ負ける事はないのだから。そう言うと覚悟しとけよとトキオはニヤリと笑ってみせたのだった。
20151013
□007
貴方はトキオミで『甘やかせる権利』をお題にして140文字SSを書いてください。
朝所用でバンプアップにいるとオミが入ってきた。マスターいつものお願い出来る?と席に着くなり見上げるので、そういうの俺に言ってみない?と尋ねたら即答で嫌だねと断られた。俺、結構料理上手なんだけどと言ってもアンタに借りを作りたくないと言われてしまう。ただ単純に甘やかしたいだけなのにね
20151028
□008
貴方はトキオミで『善意の裏返し』をお題にして140文字SSを書いてください。
小さな親切大きなお世話って言葉知ってる?無理矢理出された料理にそう文句を言うとトキオは俺が作りたいんだからいいじゃんと言った。食べ物を粗末にしてはいけないから手を合わせて食べ始めたらニヤニヤとこちらを見てくる。なぜこんな事をするのかと聞けば善意?と返される。本当に迷惑なんだけど。
20151106
□009
突然の雨に降られて逃げるようにトキオの家に上がり込んだ。自分も濡れているくせににトキオはタオルを手渡して寒いから風呂を沸かすと言い出した。だからもう一枚タオル貸してくれる?と聞いて渡されたタオルでトキオの濡れた髪を拭いてやると驚いた顔を見せた。一人だけ風邪ひいたら気分悪いからね。
20151107
□010
貴方はトキオミで『人生で一番』をお題にして140文字SSを書いてください。
見知らぬ天井、知った匂いで自分の状況を理解した。痛む頭を押さえながら起き上がるとタイミング良く扉が開き予想通りトキオが入ってきた。昨日は一人で飲んでいて確かに飲み過ぎだとは思ったんだ。気分はどう?と尋ねるトキオに人生で一番不覚を取ったと言うとつれないねと言いながら水を手渡してきた
20151118
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