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□001
貴方はキヨタマで『幸せにはできないけれど』をお題にして140文字SSを書いてください。

隊長にはヒカルがいる。けれど二番目でもいいと思う程好きになってしまった自分が悪いのだ。告白した時に幸せには出来ないと隊長は言ったが、幸せの基準値を決めるのは自分だ。時々食事をして身体を重ねてくれるだけで十分だ。時折軋む心に蓋をしていつ来るかも分からない連絡を今日も待ち続けている。

20130126

□002
貴方はキヨタマで『砂糖菓子のように甘く』をお題にして140文字SSを書いてください。

男が可愛いと言われても嬉しくないのに隊長の言葉には顔を赤らめてしまう。隊長はその仕草に目を細めながらまた可愛いと言い指先で頬を撫で、どきどきして顔を俯かせると顔を上げろと命令口調にしては優し過ぎる声で言われた。そして上から降ってきたキスは砂糖菓子のように甘く全てが溶けていきそうだ

20140408

□003
貴方はキヨタマで『愛してる、って言ったら満足?』をお題にして140文字SSを書いてください。

壁際に追いやられ逃げ道はキヨタカの片腕に塞がれタマキは困惑していた。いいだろ?と顔を近付けられ冗談はやめて下さいと言っても離れてくれない。恋人じゃないのに出来ませんと言うと耳元で囁かれた。低く甘い声に肩を揺らすと再び唇が近付いて来たけれど、今度はその肩を押し返す事が出来なかった。

20140518

□004
貴方はキヨタマで『愛してみろよ』をお題にして140文字SSを書いてください。

隊長にはヒカルがいる、だからこれ以上の深入りは危険だ。頭ではそう理解していても飲みに行くぞと誘われ頷いてしまう自分が情けない。ブランデーを飲む姿に見惚れているとお前は俺が好きなのかと聞かれた。否定も肯定も出来ずにいるとならば愛してみろよと言われ自分勝手だと思いながらも従う事にした

20140709

□005
貴方はキヨタマで『何を今更、』をお題にして140文字SSを書いてください。

隊長にとって俺は何ですか?二人っきりの時に思い切ってそう尋ねると隊長は何を今更と苦笑いを浮かべお前は俺の大事な部下だろと答えた。大事な、を強調したのはきっと思い上がりではない。今更ただの上司と部下だなんて言われたってもう戻れないところまで来ているのに、何を今更なんてこっちの台詞だ

20141208

□006
貴方はキヨタマで『ご機嫌取りも楽しみのひとつ』をお題にして140文字SSを書いてください。

拗ねる姿が可愛くてついいじめ過ぎてしまう。あなたなんて嫌いですとそっぽを向くタマキを後ろからそっと抱き締めて俺はお前がいないとダメだと知ってるだろ?と囁くとしばらく黙りこくった後、ずるいですとタマキは振り返った。その表情が見たくていじめ過ぎてしまうってことには気付かないで欲しい

20141214

□007
貴方はキヨタマで『寂しいなんて言えない』をお題にして140文字SSを書いてください。

日頃の不規則な生活のせいか口内炎が出来たんですと伝えるとしばらくお預けだなと唇をなぞられた。誰のせいだと思いながらもお心遣いありがとうございますと返したんだけどあれから数日、気付けばキヨタカの唇を目で追ってしまっている。あんな事を言ってしまった手前、口が寂しいなんて言えない。

20150202

□008
貴方はキヨタマで『お腹いっぱい君をください』をお題にして140文字SSを書いてください。

一番じゃない自分は会える時間が限られている。それを受け入れたのは自分だから文句は言わない。久し振りに二人の時間が取れたのに良いワインがあるんだと立ち上がった腕を引きソファに座らせた。ムードなんていりませんと首に腕を回すと心得たようにキスをされた。欲しいのはムードよりも濃密な愛情だ

20150225

□009
貴方はキヨタマで『約束破り』をお題にして140文字SSを書いてください。

今日は何もしない約束だったじゃないですか!一人で風呂に入っていると腰にタオルを巻いた隊長が入ってきたのでそう叫ぶと見ろと言って時計を指さされた。お前の言う今日はもう昨日だなんて屁理屈だ。背中を流してやろうと言われ結構ですと断ったのに悪いようにはしないと丸め込まれてしまったのだった

20151103

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