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□001
貴方はトキカゲで『捨てられないガラクタ』をお題にして140文字SSを書いてください。

どうしても捨てられないんだとトキオは玩具の指輪をかざした。子供の頃、園にいた奴にもらったらしい。なら俺にくれよ、さすがに薬指には嵌らないだろうけど言って小指を差し出すと困惑しつつもそれを指に嵌めた。少しきついが入らない事もない。これでガラクタじゃなくなったと言うとトキオが笑った。

20131211

□002
貴方はトキカゲで『境界線の引き方』をお題にして140文字SSを書いてください。

最初はただの仕事仲間だった線引きが、いつの間にか話せる奴から気になる奴に変わっていた。フラれてもなおタマキ一筋だったアイツが、いつの間にか俺の家に入り浸るようになっていた。そのまま泊まっていくことだって増えた。だからそろそろ二人の境界線を気の合う友達から恋人に書き換えてみないか?

20131215

□003
貴方はトキカゲで『負けず嫌い』をお題にして140文字SSを書いてください。

マスターの新作料理がすげー美味いんだよと興奮気味に話していたカゲミツの肩にポンと手が置かれた。誰だと思って振り返るとトキオがしれっとした表情でそこに立っていた。何作ってもらったの?オムライス、で会話は終わったが、その日の夕食、いつもより凝ったオムライスが食卓に並んでいたのだった。

20131223

□004
問1.『トキオ、カゲミツ』『耐える』『意識』『ソファー』 以上の単語を全て使用して、BL小説の一部っぽい文章をTwitterの字数制限内で作りなさい。

トキオが帰宅するとソファーの上でうたた寝をするカゲミツの姿があった。口を開けて寝ている姿は間抜けかもしれない。けれどあどけない寝顔と後ろから見える白い首筋のギャップを意識してしまうと、途端に間抜け面すら愛おしくなる。甘く噛み付いてしまいたい衝動に耐え、トキオは台所へと向かった。

□005
貴方はトキカゲで『美しい終わり方』をお題にして140文字SSを書いてください。

俺、これ好きなんだとトキオが手に取ったのはとあるDVDだった。どうしてとが尋ねると生き様がかっこいいと言う。それは世界の為に一人犠牲になる主人公の話でカゲミツでも知っていた。だから俺は大往生で終わりたいと言った。出来ればお前も一緒にと言うとカゲミツには敵わないなとトキオが笑った。

20140107

□006
トキカゲは、文中に『大人』を入れて【不満】をイメージした140文字作文を書いて下さい。

最近バイト君に炒飯を食べさせる事に成功したマスターが料理に凝り始めた。気に食わないのはバイト君に食べさせる前にカゲミツに試食させそれを美味しいと毎回報告してくる事だ。俺の方が上手いと言外主張してみせるとカゲミツは呆れ顔を見せる。大人のくせにと言うけれど大人だって嫉妬くらいするさ。

20140125

□007
貴方はトキカゲで『図書室の猫』をお題にして140文字SSを書いてください。

ここは昼寝部屋じゃないぞ、昼休み気持ち良さそうに眠るカゲミツにそう言っても誰も来ないんだしいいじゃんと返される。ふわぁとあくびをしたかと思えばグイとネクタイを引っ張られ掠めるように唇を奪われた。それにこんな事も出来るしなと満足気に笑ってカゲミツは再び机に伏せて眠り始めたのだった。

20140328

□008
貴方はトキカゲで『どうにかなってしまいそう』をお題にして140文字SSを書いてください。

同性だけど恋人だし大人なフリをしてるけど我慢にも限界がある。なぜそんなことを思うかというとその恋人が惜しげもなく白い足を放り出しソファの上で爆睡しているからだ。思わず生唾を飲み込んでしまう。男は狼なのよと歌っても届くはずもなくトキオは気を紛らわせる為に風呂掃除に取り掛かるのだった

20140406

□009
貴方はトキカゲで『届かない本当』をお題にして140文字SSを書いてください。

まさか俺が本気になるなんて。溢れ出る感情を抑え切れずにカゲミツを壁際に押し付けた。好きだと言ったのは本当なのにカゲミツは馬鹿にするなと睨む。どうせ何か裏があるんだろと喚くカゲミツの唇を自分の物で塞ぐと細い肩がぴくりと揺れた。顔を離すとお前最低と呟かれ俺の気持ちは届きそうにもない。

20140411

□010
貴方はトキカゲで『どうせ無意識なんだろ』をお題にして140文字SSを書いてください。

うまいと言ってカゲミツはぺろりと唇を舐めた。これはカゲミツが美味しい物を食べた時にやる癖だ。それが妙に色っぽい気がして何度も見たくなりつい自宅に招いては食事を振舞ってしまう。そして食べ終わるとサンキュウと無邪気に笑うのが可愛くてギャップ萌えだなと思うあたり、もうダメかもしれない。

20140518

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