▽10/28 00:40

「昼飯買ってくる」

各自がそれぞれ自由に過ごす休憩時間。
真剣な表情でパソコンと向き合っていたカゲミツだったが、一段落したのか財布を持って立ち上がった。
ふわぁーと大きなあくびを隠しもせずに、だるそうにドアに向かって歩き出した背中をレイが追い掛ける。

「俺も行く!」
「もう飯食ったんじゃねぇの?」
「ひょろひょろのカゲミツが倒れないようについていってやる」

そうは行ったものの嬉しそうに腕を絡めてくるレイを邪険には扱えない。
それでも一応口では倒れねぇっつうのと答えて、二人で部屋を出た。
近所のコンビニまで歩き、適当におにぎりを選ぶ。
水は確かまだあったはずだとレジに向かおうとしたら、レイが前に立ちはだかった。

「それだけじゃ足りないだろ?」
「俺はいつもこんなもんだ」

もっと食えよとレイが口を挟んでくるけれど、こればっかりは仕方ない。
ハイハイとあしらってレジの列に並んだ。

買い物を終えミーティングルームに帰ろうと歩いていると、突然腕を引っ張られた。

「天気もいいし公園寄って帰ろうぜ」

寄って帰ると言っても公園はバンプアップとは逆方向だ。
仕事を早く進めたい、けれどレイが手を掴んで歩き出してしまった。
身長差があるとはいえ、戦闘部隊のレイに力が敵う訳もなくされるがままになってしまう。

「たまには太陽の光を浴びないとダメだぞ」

肌が白過ぎて不健康そうだと付け加えた。
肌の白さはアルビノであるレイだってそんなに変わらない。
大人げないと思いながらもムッと膨れると、レイがごめんごめんと笑った。

「そんなに怒るなよー」
「俺も元々白いんだ」
「今のカゲミツは白いを通り越して青白いぞ」

ベンチに腰を下ろして、掴みっぱなしだったカゲミツの手の平にレイが自分のものを重ねる。

「ほら」
「んなことねぇって」
「しかも貧弱だ」

重ねた指をきゅっと絡めてケラケラとレイが笑う。
身長のわりに大きな指を楽しそうに揺らす。
その顔を見て、貧弱じゃねぇと開きかけた口をつぐんだ。

しばらくそこで太陽の光を浴びながら他愛もない話をしていたら、カゲミツの胸ポケットの携帯が震えた。

「サボってないで早く帰って来いよ」
「ワリィ、今から帰る」

相棒の不機嫌そうな声に謝罪して立ち上がる。
軽く触れ合った手はそのままで、仲間達が待つミーティングルームへと足を早めた。

「ヒカルにプリンでも買っていけば?」
「そうだな・・・」

*

結局何が書きたいのかよくわからなくなってしまいました←
たまには太陽の光を浴びなよっていうレイの優しさですかね
お題を見たとき、公園で手の大きさ比べしている二人が浮かんだんですけどねー
レイカゲはカゲミツお兄ちゃんと弟レイみたいな感じだといいなと思います
わがままな弟と振り回される兄的な
そして個人的にヒカルは甘いものが好きだと可愛いなと思います
でも激辛料理もぺろっといけちゃう気もしますね

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