▽09/14 21:12

仕事の合間のちょっとした息抜きタイム。
カゲミツが買っておいた缶コーヒーを飲もうと手を伸ばしたとき、オミが声を上げた。

「へぇ、そうなんだ?」
「何が?」

いきなりそうなんだと言われても訳がわからない。
缶コーヒーを開けながらオミが見ていものを見て絶句した。

『カゲミツの性欲が爆発する危険性は【79.9%】けっこう溜まっています。そろそろ処理が必要です。』

「な、何なんだよ、これは!」
「ツイッターの診断メーカーだよ」
「なんで俺の名前を入れてんだ!?」
「いいじゃん、減るもんじゃないし」

ところで実際どうなの?なんて言ってくるオミを一発殴る。
実際のところは最近忙しくてロクに・・・と考え始めてやめた。
このままだとオミの思い通りだ。
ねぇ?とうるさいオミを押し退けてパソコンの前に立つ。
自分が同じことをされたら、少し黙るかもしれない。
それにどんな結果が出るのかほんの少しだけ気になった。
ほんとに、少しだけ。
ユーザー名のところにオミと打ち込んでエンターボタンを押す。
オミは嫌がるどころか興味津々といったようにモニターを覗き込んでいる。
画面が切り替わり、結果が出た。

『 オミの性欲が爆発する危険性は【∞】ついに変態の神様が我らの前に降臨した!崇め称えよ!』

「ぶっ、はははは!お前らしいな」
「へぇ、この診断意外と当たるんだ」

変態と言われたのに平然としているオミにカゲミツが笑うのをやめた。
意外と当たってると聞こえたのはきっと気のせいだ。
しかし何となく嫌な予感が過ぎり、オミから離れようとしたら手を掴まれた。

「カゲミツも処理が必要なんだよね?」
「べ、別に俺は・・・!」

言い終わる前に腕を引かれ、その勢いのままマットに押し倒される。
これはマズイとカゲミツが思うよりも先にオミが乗り上げてきた。

「俺はもう、爆発しそうなんだ」

だから一緒に楽しもうじゃないか、そう低く囁かれて近付いて来た顔に反射的に目を閉じたときにガラリと音を立ててドアが開いた。

「何、俺邪魔?」
「邪魔だけどそろそろ休憩も終わるしね」

仕方ないかと離れていったオミにカゲミツは安堵のため息を吐き出す。
助かった、そう思っているとポケットの中の携帯が震えた。

『続きはまたあとで』

それだけ書かれたメールに、カゲミツは背中がぞわりと粟立つのだった。

*

ほんの出来心で「あなたの性欲が爆発する危険性を表しったー」にオミさんの名前を入れてみたらこんな結果になってしまったんですもの!

home top

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -