15.かえろう2
「何だかそれ…すごく不思議だね」
「わからないことって言えば、もう一つあるの」

「それはどんなこと?ハーマイオニー」
「私が通路を抜けた時、ロンと先輩を見たって言ったでしょ?」
「うん」

「その時、先輩はロンの額と胸の上に手を当てていて…
 その手からは淡い緑色の光が溢れていたの!」
「えぇ!!?…それはどういうものなの!?」

「あれから図書館へ行っていろいろ調べてみたの。
 治癒魔法とか、再生魔法とか、本当にいろいろ」

「でも、いくらハーマイオニーが本を漁っても
 先輩のにぴったり当てはまる魔法はなかったんだよ」

「そう、なんだ…ロン、身体は大丈夫なの?」
「あぁ、そのことだったらマダム・ポンフリーも驚いてたよ!」

朗らかに笑うロンを見て、私はマダム・ポンフリーがあの夜ロンに言った言葉を思い出した。『ミネルバのチェスのゴーレムに一撃をくわされていて気を失っていたのに、あなたの身体は健康体そのものです!』と彼女は言っていたわ。

けれど、そんなはずはないの。確かに彼はあの白のクィーンの硬い石の腕に殴りつけられて床に倒れたの。いくら彼の身体が丈夫だったとしても、あのマダム・ポンフリーに「健康体そのものです!」と言わせられる訳がないもの!

だから、レイリ先輩がロンに何かの処置を施して下さったものだと私は図書館であれやこれやと調べまわった…けれど、あの光景にぴったりと当てはまる答えはどの本を読んでみても見つけることはついに叶わなかった。

「東洋の神秘…」
「え、ハリー何?聞こえなかったよ」

「ほら、ロン思い出して!レイリ先輩って東洋の出身でしょ?」
「あぁ…確かそんなこと言ってた記憶があるな」

「だから、ロンを助けてくれたそれも僕たちの知らない
 先輩の国で独自に発達したものなんじゃないかな?」

「なるほど…そうかもしれないわね」

そこへマダム・ポンフリーが勢いよく入ってきて「もう一五分も立ちましたよ。さぁ、出なさい!」と私達にきっぱりと言う。名残惜しいけれど、話はここでお終い。ベッドで横になるハリーに手を振りながらロンと医務室を後にする。

明日の学年末パーティーには、ぜひともハリーとロンと。そしてネビルの四人で揃って参加したいわ!

20130810
title by MH+
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