7.やすらぎ
やっぱりレイリには無理をさせていたみたいで…いつもは僕が眠るベッドに今は彼女が横になっていて、荒い呼吸とか汗のにじむ額とか、発熱の所為で赤く染まった頬とか、とにかく僕の劣情をビシビシと刺激してくる。
目のやり場にも困るから、彼女の白い胸元が見えないようにそっと布団を引っ張って、さらにその上から貸してたジャケットもかけてあげる。硬くしぼった冷たいタオルを額に乗っけてやり、僕ははぁ…と溜息を吐いた。
どうして彼女が僕のベッドで横になることになったのかと言えば…話は数分前に遡る。
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いつもの食卓で、僕達五人は朝食をとっていた。車を降りてからママに見つかった時は「こりゃ、ダメだ!」って思って、案の定ママから雷を落とされたんだけど。
ママがソーセージと目玉焼きを作ってくれて、フレッドはミルクをマグに注ぎ、僕はナイフとフォークを配った。食事が進むにつれ、もともと小食のレイリは、僕がまだ二枚目のパンを食べている時にはすでにあの『ゴチソウサマ』の儀式をしていた。
その後、何かを考える仕草をしてて僕は目玉焼きの残りを口に入れた。ハリーとロンは話に花を咲かせていたし、ママに睨みを利かせられてたフレッドは黙々と食べ進めていた。三枚目のパンをかじった時「ジョージ、ジョージ」と、レイリに服の裾を引っ張られる。
彼女の方を振り向けばマスクと髪の毛で殆ど隠されはしていたが、赤い顔で「熱が上がってきたみたい。横になりたい」と言われた。それからの僕の行動は速かった。途中、妹のジニーが現れてすぐに消えて行ったり不可解な行動を目撃したけど、ママに言って僕とレイリは上へ行った。
「レイリ、歩ける?大丈夫?」
「だ、いじょうぶ…まだ、歩ける」
壁を伝いながら階段を上るレイリにこれ以上、歩かせるのは無理だと思った。丁度その時、足をもつれさせた彼女が僕の方に倒れてきた。「ちょっ、レイリ!」肩に掛けてた僕の上着も床に落ちて、彼女の白い肌が外気に晒される。白くてすべすべした肌が僕の首に触ってる。端から見たら正面から抱き合っているような格好に、自然と顔が熱くなった。
「本当はジニーの部屋のベッドを貸してもらおうと思ったんだけど…仕方ない、よね。…僕のベッドで我慢してくれる?」
20130811
title by MH+
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やっぱりレイリには無理をさせていたみたいで…いつもは僕が眠るベッドに今は彼女が横になっていて、荒い呼吸とか汗のにじむ額とか、発熱の所為で赤く染まった頬とか、とにかく僕の劣情をビシビシと刺激してくる。
目のやり場にも困るから、彼女の白い胸元が見えないようにそっと布団を引っ張って、さらにその上から貸してたジャケットもかけてあげる。硬くしぼった冷たいタオルを額に乗っけてやり、僕ははぁ…と溜息を吐いた。
どうして彼女が僕のベッドで横になることになったのかと言えば…話は数分前に遡る。
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いつもの食卓で、僕達五人は朝食をとっていた。車を降りてからママに見つかった時は「こりゃ、ダメだ!」って思って、案の定ママから雷を落とされたんだけど。
ママがソーセージと目玉焼きを作ってくれて、フレッドはミルクをマグに注ぎ、僕はナイフとフォークを配った。食事が進むにつれ、もともと小食のレイリは、僕がまだ二枚目のパンを食べている時にはすでにあの『ゴチソウサマ』の儀式をしていた。
その後、何かを考える仕草をしてて僕は目玉焼きの残りを口に入れた。ハリーとロンは話に花を咲かせていたし、ママに睨みを利かせられてたフレッドは黙々と食べ進めていた。三枚目のパンをかじった時「ジョージ、ジョージ」と、レイリに服の裾を引っ張られる。
彼女の方を振り向けばマスクと髪の毛で殆ど隠されはしていたが、赤い顔で「熱が上がってきたみたい。横になりたい」と言われた。それからの僕の行動は速かった。途中、妹のジニーが現れてすぐに消えて行ったり不可解な行動を目撃したけど、ママに言って僕とレイリは上へ行った。
「レイリ、歩ける?大丈夫?」
「だ、いじょうぶ…まだ、歩ける」
壁を伝いながら階段を上るレイリにこれ以上、歩かせるのは無理だと思った。丁度その時、足をもつれさせた彼女が僕の方に倒れてきた。「ちょっ、レイリ!」肩に掛けてた僕の上着も床に落ちて、彼女の白い肌が外気に晒される。白くてすべすべした肌が僕の首に触ってる。端から見たら正面から抱き合っているような格好に、自然と顔が熱くなった。
「本当はジニーの部屋のベッドを貸してもらおうと思ったんだけど…仕方ない、よね。…僕のベッドで我慢してくれる?」
20130811
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