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Panta rhei 通信

≫ハリミアめも

トリックとトリートが捻れていたので。

「やあ、ミア。Trick or Treat?」
「もちろん、トリートだ。君はどうする?」とミアがニヤリと笑う。
ミアは、ハンナの髪に飾りをつけてやる(ハンナはすっかり顔を赤くさせていた)と、セオドールに向き直った。
「じゃあ僕は、トリックにしようかな…?」
スリザリンカラーのラッピングが施された、いかにも高そうなお菓子の詰め合わせをポンッとミアの手に乗せると、セオドールはにっこりと笑みを深くした。ミアは、少し嫌そうな顔になって珍しく舌打ちをした。
「どうだろう…僕には、君と同じ色は似合わないかな?」
「…残念ながら、君は男だから髪色はランダムなんだよね」

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