貞操の危機




「ひうっ!」


どうしたもんかと視線を泳がせていると、またもや保険医が俺の足を撫でた。
突然の刺激に情けない声を上げて、力の入らない手で保険医の腕をぎゅっと掴む。

もちろん服の上からね!



「ねー、やっぱり薬盛られたデショ?何か身に覚えない?」

「ちがっ、あ、ん!おねが、手ぇ離して・・・んあっ」


ふるふると首を左右に振りながら懇願するも、保険医は手を離そうとしない。
それどころか指先でふくらはぎの裏をいやらしくなぞったり、くるぶしに爪を立てたりと余計に足を弄ってくる。
もちろん全身性感帯の俺はそんな行為にも感じちゃうわけで、すでに中心部は不自然に盛り上がり、さらには薄らと染みまで作っている。


「やっ、あ、だめぇ!」

「ん〜、薬盛られたからって足だけでこんなになるもんかナ」


保険医は首を傾けながらも足を弄る手を止めない。
強い快感に涙を滲ませながら、俺は不良くんに向けて手を伸ばす。



「んっ、たすけ・・・・あう!」


不良くんは一瞬驚いたように目を見開いたが、俺の手を取ろうと腕を伸ばしてくれた。

のにっ!
不良くんに伸ばした手を保険医によって捕らえられ、そのまま俺の手をぎゅう、と握りこまれる。


「ひどいナ、俺は薬の効果を早くなくしてあげようと手伝ってあげてるのにネ」

「だから薬じゃな・・・あっ、だめ!んあッ」



咄嗟に否定の声をあげるも、保険医が俺の指を加えたことによってそれは言い切ることができなかった。
どうにかして逃れようもしっかりと足を掴まれてるし、それよりも指への刺激が強すぎて動くこともままならない。

てゆうか、もう俺限界なんですけどー!



「あっ、んやぁ!だめ、あ、でる・・・っ!」


人差し指をかぷりと甘噛みされたことによって、俺はびくびくと腰を跳ねさせた。
そして中心部へと広がる熱と不快感・・・。



・・・最悪だっ!



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