頼もしい・・・・?





うんうんと頭を捻らせる保険医と眉間にシワを寄せたまま考え込んでいる二人を見ると、何だか申し訳なくなってくる・・・。

俺の体質のせいで何の関係もない二人が悩む必要なんて全くないはずなのに。



「あの、ごめんなさいっ!」

「へ?」

「・・・・あ?」



居ても立っても居られなくなった俺は、思わずぺこりと頭を下げれば、ものの見事に二人はすっとんきょうな声を上げて俺を見つめた。

まぁいきなり謝られたらそうなっちゃうよね。

でもさー、



「お、俺の体のことでそんなに真剣に悩んでくれなくていいんですっ!俺が、俺が我慢してたらいい話なんだ・・・」


だって今までそうやって生きて来たんだ。

なるべく肌を露出しないようにして、人と接しないようにして、

そうやって俺が我慢してればいい話なんだから、二人がわざわざ頭を悩ます必要なんてないんだ。



「・・・おバカちゃんだネェ、キミは!」

「え・・・っ」



いつの間にか下を向いていた俺の頭にぽすん、と衝撃を感じて顔を上げれば、目の前にはニコニコとした保険医のやけに整った顔。

い、いきなりバカって言われたんだけど・・・


どういうこと!?




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