きょうりょくしゃをつくれ!





「おいゴルァ!!開けろテメェ!蹴破るぞ、あ"ぁん!?」

「ひぃ!それは勘弁してくださぁいっ!!」




俺、ピンチです!


尻餅をつかされたことに腹が立ったのか、はたまた俺が何も答えなかったことに腹が立ったのか、とにかく同室者さんお怒りです。さっきからもんのすっごい勢いでドアを叩いてきます。まっじで怖いからね!?


今にもドアを突き破ってきそうな同室者さんの荒々しいノックに耐えながら、俺はこれからどうしようかと頭を悩ませた。

もし仮に同室者さんを部屋に入れるとして、ぼこぼこにされるのは目に見えて分かる・・・。かといってこのままジッとしていても、ドアを破られるのは時間の問題だし・・・!


ああっ、もうどうしろと!



「まじでドア破るぞゴルァ!あと五秒以内に出ねぇとしばく!!さん、にぃ・・」

「五秒以内って言ったじゃん、うそつきぃ!」

「うっせー!いち、ぜろ!もう知らねぇ、せーのっ」

「えっ!?ちょ、うそでしょ!?」



必死に押さえていたドアから咄嗟に身を放した瞬間、「オルァ!!」という掛け声と共にドアを蹴破られた。


う、うそだぁ・・・




「テメェよくも散々俺のこと無視しやがったな?」


そう言いながらジリジリと近付いてくる同室者に、俺は反射的に声を荒げさせた。



「それ以上俺に近付くな!・・・や、近付かないでください!まじで!!」

「あ"?」





な、何で止まってくれないの!?





prev next


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -