ふわふわと浮かぶ意識の中、何だか嫌な予感がして俺は目が覚めた。
「ん・・・、ここは・・・・っ!?」
天井には無駄に凝った装飾のある電灯。
いったいここが何処なのか、視線をぐるっと巡らそうとしたところで、俺はとんでもないものを目にしてしまい息を呑んだ。
「あ、やっと起きたー!!」
目の前には意識を失う前に見たあの黒いもじゃもじゃ・・・もとい、やけにボサボサの髪に野暮ったい黒縁眼鏡をかけた少年がいた。
寝起きにこれはかなりびびる・・・。
「あ、の・・・・・?」
幸い彼の見てくれはお世辞にも美形と言えたもんじゃない。
つまるところ、普通に話せるってわけ!
「ここ、どこ・・・?ていうか何で俺はここに?そんで君はだれ・・・?」
「お前質問ばっかだなー!!俺は佐々木亮太!お前がいきなりぶっ倒れたから生徒会室に運んでやったの!」
「へー生徒会室・・・・って、はあああっ!!!??」
え、えっ!?
生徒会ってあの噂の美形軍団!?
ってことはちょっと待って、え、さっき見た5人って、え、ええええ!!!
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