気をたもて!



無理矢理体をよじって避けたせいか、もう尋常じゃないくらい腰がいたい・・・。あと倒れた時に打った肘もいたい。割れそう。


「ちょっ、お前大丈夫かよ!!」
「え・・・・」


あまりの痛みに悶絶していると突然声をかけられた。
涙でぼやける視界を気にしつつも、声のする方に顔を向けたら、向けた、ら・・・・・!!!



「ひぃっ!!!?」


黒いモジャモジャの正体が学園の生徒だったことはどうだっていい。問題なのは彼の後ろにいる人物だ!
今までに出会った美形の中でも群を抜くほどの美形が5人も!5人もいるじゃないか!!

まさかこんなイケメンと出くわすなんて思ってもみなかったから、直視してしまっていやもうほんと死にそう。



「山田っ!!!」


恐怖で失神しそうになっていた所で事の元凶でもある爽やか君が後ろからやってきた。
このタイミングで来るとか俺に死ねって言ってるの?


「あ!おいっ!!!」


もちろんこんな状況で気を保っていられる訳もなく、俺はあっさりと意識を手放したのでした。


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