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「いやいやちょっと待とうね」


さすがの俺も黙ってはいられないってことで待ってください王道くん。
クローゼットを隠すように立ってみたりなんかすると、王道くんってば首をこてんと曲げちゃって


「何か見られたくないものでも入ってるのか?」


とか言うんだもん。いやこれ確実に確信犯じゃないの。


「そういう訳じゃないけどとりあえず待とう。何でクローゼット開けるの?」
「え、だってもし学がこの女の子だったら大量の服をどこに隠すのかなーっておもって!そうなったらクローゼットしかないだろ?」
「幸あったまいー!!平凡くんマナちゃん疑惑を晴らすためにも開けちゃいましょー!」
「おま」


王道くんを通すまいとクローゼットを死守していたら、まさかの横から書記男ですかそうですか。俺の人生おしまいですかそうですね。


「・・・・・・・」
「・・・・・・・・」


ガラッと勢いよく開けたクローゼットの中には大量のウィッグと服。
いっきに部屋が静かになって俺もう消えたいんだけど誰か助けてくんないかな。




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