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必死になって笑いそうになるのを我慢していると、何ということか!

あの美少年好きの生徒会長が変装少年にキスしてるじゃないの!



「ギャァァァアア!」


食堂内に響き渡る切り裂くような悲鳴を聞きながら、僕はもう我慢の限界だった。なのに、


「っ、なにすんだよ!!」
「うぐ・・・っ」


あの子ったら会長のほっぺ、グーで殴っちゃうんだもん!そんなの我慢できるわけないじゃんねぇ!



「ぷっ、くふふ・・・!あっはははは!あーはっはっはっ!げほっ、やば、むせ・・・あはははは、っは、はぁ」
「もー、笑うかむせるかどっちかにしなよねえ」



そ、そんなこと言われても!

腹筋が割れそうになるくらい笑って、お面の中は蒸れまくって相当やばいことになってる。
それでも笑いは止まらなくてハァハァと肩で息をしていると、涙で滲む視界にカグヤン以外の誰かが映りこんできた。


「テメェは・・・雨竜と澤口か。学園の問題児がこんなところで何してやがる」
「くふふっ、あー会長だぁ・・・ブハッ!頬っぺた赤い!あはははは!」
「アヤヤ笑いすぎー」


視界に映ったのはどうやら会長だったみたいで、顔を確認しようと見たら右の頬っぺた真っ赤なんだもん!

そりゃあ笑っちゃうよね!




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