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こんにちはこんばんはお早うございます!とりあえず初めまして、皆のアイドル雨竜綾斗です!あ、嘘ですごめんなさい石は投げないで!

・・・何て茶番は置いといて。
全然話は変わるんだけど、いやまぁ別にたいした話もしてないんだけどね。



僕いま、追いかけられてるんです!


え?いきなり何だよって?うーん、それは僕にもちょっと分かんないんだけどね、とにかく追いかけられてるんだよ。



「待て!雨竜綾斗!!今日という今日は絶対逃がさん!!!」





・・・ね?



あの追いかけてくる人は風紀委員長の城戸夏樹センパイ。こっわい顔付きとやたら大きい身長のくせに、無駄に元気。だって顔を合わせるたびに追いかけてくるんだよ!?信じらんないくらい元気だよね。ていうか暇なのかな?

噂によると胃痛持ちで常に胃薬を持っているとかいないとか・・・。うーん、ご苦労さまでっす!




「待てって言ってるだろうが、雨竜綾斗!逃げるな雨竜綾斗!!」
「捕まえてごらんなさぁい、て感じ?でもそんな怖い顔されたら絶対捕まりたくないよね〜!ていうかフルネーム呼びすぎじゃない?」
「いいから止まれぇぇぇえええええ!」




絶対ヤですっ!
だって顔怖いんだもん・・・。ホント鬼!般若!魔王!!みたいな顔付きしてるんだよ?
捕まったら食べられそうだし。

そう思ったら余計逃げなくちゃ。


背中に城戸センパイの怒声を浴びながら曲がり角を曲がると、ぽすりとナニカにぶつかった。




「フフフ・・・、捕まえた」
「あららぁ、春ちゃんったら待ち伏せ?」



ぶつかったのは何と、風紀委員会副委員長の山科里春こと春ちゃんでした!
顔の怖い城戸センパイと違って春ちゃんったら癒し系なんだよ〜。ぽやぽやしてて、ホント可愛い!癒される!


でも今の状況ってさぁ・・・





「ちょっとピンチ?」
「う〜ん、ちょっとっていうか、だいぶ?」
「雨竜綾斗ぉぉぉおおお!」





綾斗くん、大ピーンチ!




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