ものすごいスピードで自転車をこいで、あっという間に家に着いちゃった!すごい!
家に着いたのはいいんだけど、塁にいの背中から怒りのオーラがもわもわと沸き立ってるきがする!い、家に入りたくない〜っ
「とろとろしてんじゃねー」
「う、うう〜・・・」
ああっ!やっぱり怒ってるよー!あんまり行動が遅いともっと怒りそうでほんと怖い・・・
「ただいまー・・・」
無言でずんずんと入っていく塁にいの背中を見つめつつも、小さいながらも母さんに向かって声をかけてみる。
でも電気ついてないし、返事もないし、どうやら家にいないみたい。
ってゆうか普通に塁にい鍵空けてたからいないよね。
「おい、早くこいよ」
「あ、うんっ!」
ぼさっとしてたらまた怒られちゃうところだった!
急いで塁にいの入っていったリビングへと向かう。どうやら塁にいはソファーに座っているらしい。
俺はぱたぱたとスリッパを鳴らしながら、座っている塁にいの前まで小走りで駆け寄った。
「ん」
塁にいがぽんぽんっ、と自分の膝を叩くので、指示通り塁にいの膝にちょこんと座る。
今から何をするのかというと、むろんお帰りのちゅーと、ただいまのちゅーだ!
◎