謎の行動
健一の謎の行動を受けた先生は、只でさえ凶悪な顔をさらに歪めてニヤリと笑った。
・・・・いや、ホント洒落になんないよー!絶対人殺してるよー!
「おっし、いいかーテメェら。俺はこのクラスの担任、鳳凰蒔義経だ。舐めたマネすっとマジで知らねぇぞ、コラ」
ツラツラと黒板に名前を書いた先生は、サングラスの上からでも分かるほど生徒たちに眼付けてました。
ホント怖いので止めてください。
ていうか名前すごくない?やばくない?ほうおうじ よしつねって・・・・!!
ぼんやりと黒板に書かれた字を見ながら、絶対漢字書けないなー、なんて思っていると不意に先生からお声がかかった。
「おい、そこの平凡」
「え、俺・・・だよね?」
「そうだ、テメェだ。オラ、さっさと立て」
「えええ・・・・」
突然の出来事に慌てて健一を見ると、先生には見えないように机の下で親指を突き立てていた。
・・・グッジョブじゃないよ!
とりあえず怒らせるのだけは勘弁なので、俺は怯えながらも席を立つ。
すると先生が近付いてきて、俺の体を軽々と持ち上げてきた。
「えっ!?ちょ、えぇ!?」
「うっせーな、声でけぇ」
「あ、ごめんなさい・・・・」
って、何俺すんなり謝っちゃってんの!?怖いからって俺のへたれ!馬鹿!
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