くらすめーと





こっそりと健一に冷ややかな視線を送っていると、ぽつぽつと教室に人が増えていたことに気付く。

う〜ん、さすがアキコー。不良率高いですなぁ!不良不良チャラ男不良チャラ男不良不良チャラ男、みたいな。


それにしても、何か見られてない?



やっぱり俺みたいな普通な奴が居るから、皆俺をパシリにしようとか考えてるのかしら。

やだ、俺、モテモテ・・・!



でもなぁ・・・





「俺、足遅いし金ないんだよね」
「え、何そのカミングアウト」



ぽつりと呟いた俺の言葉に、健一が目を丸くして聞き返した。

ていうか、いつのまに隣に座ってたんでしょうか・・・。あ、ちなみに俺の前に修吾で、その隣が龍太だよ!気付いたら勝手に座ってたんだけど、一番前ってイヤじゃないのかな?




「てかカミングアウトって何?」
「・・・」
「・・・」
「うっは!唯マジやべぇ!」





・・・、
とりあえず修吾は黙ればいいと思うよっ!





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