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「な、生BL萌ええぇぇぇっ!!」
「うわっ!なにごと!?」




龍太にちゅうしてからまた席に着くと、途端に聞こえた雄叫び?絶叫?
よく分かんないけどとりあえず叫び声が聞こえたわけよ。

驚いて声の方を向くと、そこに立っていたのは金髪パーマのオシャレ眼鏡くん。教室のドアに寄りかかり、鼻を押さえてハァハァと悶えている。



何か怖い!





ひっそりこっそりと怯えていると、龍太がポッケに手を突っ込んで眼鏡くんの方に近づいていった。怖面なだけあって、物凄い迫力!ちょーこえぇ!!






「何だテメェ・・・」
「うっひゃー!不良さん!あ、俺山中健一って言って、俺も二組なの。よろしくねー!」
「お?おお、よろしく・・・?」
「何リュウってば握手してんの〜!?まじウケるんだけど!やっべぇ!」




メンチ切って出て行ったくせに何故か眼鏡くん・・・ではなく山中と握手なんかしちゃってる龍太。それを見て爆笑している修吾。何この図!変!!





「で、さっき何叫んでたのぉ?まじウケる〜」
「うっそ!聞いてたの!?」
「いや、あんだけ叫べば聞こえると思うよ?」





俺がそう言うと修吾はまた「やっべぇ」と爆笑しだした。さっき会ったばっかりだけど、こいつのツボはどこか可笑しいと思います・・・。

あ、そんなことより!





「俺〜、鈴木唯!よろしく山中」
「唯くんね!あ、俺のことは健一でいいよ」
「らじゃー!」
「ところで・・・唯くんは何であた「山中ぁ〜俺、松山修吾って言うの。修吾って呼んでー?」




健一が何かを言おうとした瞬間、重ねて修吾が喋りだした。
なんというタイミングなんだ修吾め!おかげで何言おうとしたか分かんなかったじゃんかぁ!



健一を邪魔した修吾はやけにニヤニヤと笑っていて、その横で健一までもニヤニヤと笑っている。





なにこれキモイ!








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