二組でっす!






先生に教えてもらった通りに足を進めると、一年二組の教室が目に入った。


他の一年の教室も見て思ったんだけど、これ明らかに先生たちが必死に落書き消した跡があるよね!?うっすらとペンキの跡残ってるもん・・・。

あ、あれ?何だか目からお味噌汁が・・・。



先生たちの苦労に目に涙を浮かべつつも、俺は教室へと足を踏み入れた。




「おおっ・・・」





・・・うん、普通だ。
どこからどう見ても普通の教室だ。この教室が他学年のクラスみたいに落書きだらけになると思うと何だか胸が痛いや・・・。
あ、写メ撮っておこう。


教室の写メを保存して、ぐるりと席を見渡す。



うーん、どこに座ろうかなぁ?
俺の予想だと席順なんて決まってないと思うんだよね。ていうか決まってても皆座らないと思うわけ!だから早いもん勝ちだよ、ね?




「窓際ゲッツ!!」




俺が選んだ席は一番前から二番目の窓際。ほんとは後ろが良かったんだけど、目ぇ付けられたくないし!
ここならあんまり目立たないだろうし日当たりもいいから、ナイスじゃん?

一番前はさすがに嫌だけどねっ。





あー、それにしても・・・。





自分の席に座って顔を伏せると、勝手に瞼が下がってくる。





ああ、眠い・・・。
なんで今日はこんなにいい天気なんだ!ぜっこーのお昼寝日和じゃないか!いや、まぁまだ時間的にはお昼じゃないんだけど・・・。うん、とりあえず眠いっ!

でも多分もうすぐ入学式も終わるだろうし、今寝たらだめだー・・・。ガマンしなさいっ、俺!




とは思うものの、俺の頑張りを無視して瞼は降りてくるし・・・。






―ああ、もうムリ・・・。







瞼が完全に降りてしまったのと同時に、俺の意識もブラックアウト!自分の意思の弱さに落ちこみます・・・。










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