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いい年したおばさんが「だもん」と言うんじゃない!
そうは思ったものの、今の俺にはそんなツッコミ入れてる暇はないのでそのまま洗面所へと飛び込んだ。

洗面所の大きな鏡に自分の姿を映せば、いつも通りの有様に大きくため息を吐く。



「今日もすっげーもじゃもじゃだぁ・・・」



そう、俺は天パなのだ。髪を乾かさずに寝た次の日なんかはもうやばくて、お前頭で鳥飼ってんじゃねぇの!?と言いたくなるくらいだ。

髪を乾かして寝たらさすがにそこまで酷くはないけれど、ある程度ムースや何やらで整えないと格好つけたい盛りの俺としては外も出歩けないのである。


正直今はそれほど整えている暇はない。でも入学早々「鳥頭」の称号を手に入れるのは嫌だ!



「ううっ、頑張れ俺の髪の毛・・・!たまには素直になってくれよー!」



小さな声でワガママな髪の毛を励ましながら、俺は今までにないような素早い手付きで髪を整えたのだった。




あのスピードは多分世界記録更新したと思う。




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