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不知火の言葉にゾワッと鳥肌が立ち、思わず両腕を擦る。


「お前・・・マジでやばいぞ」
「うっせぇ、誉め言葉だ」


そう言いながら自身のベルトで俺の両手を縛り始める不知火。

こいつ・・・、


「何やってんだよ・・・」
「縛ってんだよ。あー、ホントは俺が縛られてぇ・・・」
「縛ってやっから、コレ外せよ」
「アホか、したらお前逃げるだろ」



当たり前じゃねぇか!


咄嗟に突っ込んだ俺を無視して両手を縛り終えた不知火は、汗ばんだ熱っぽい手で俺の腹をスルリと撫でた。



「っ!」
「細いのにすげぇ割れてんな・・・、何かやってたのか?」
「っせぇな、関係ねぇだろ。つぅか触んじゃねーよ!」


不知火の手から逃げようと体を捩らすも、それを押さえ付けるように俺の体にかける重力を増す。

そして俺の腹を撫でる不知火の手は徐々に上へと向かっていき、ついには胸の突起に手を伸ばした。



「あっ!?」





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