つっても、別に俺がこいつの物扱いてやるとかそんなんじゃねぇよ?触りたくねぇし。
でもこいつは痛いのが気持ちイイ変態だろ?それって、俺の得意分野じゃねぇか。
「おら、服脱いで立てよ」
そう言うと不知火は期待の籠もった眼で俺を見つめながら、剥ぐように服を脱いだ。それを横目で見ながら、俺も上半身だけ裸になる。
「脱いだけど・・・」
熱い息を吐きながら、真っ裸でつっ立っている不知火。端から見れば滑稽な図だが、鍛えられて締まった肉体のせいか、滑稽さは余り感じられない。
ここまで筋肉ついてるくせに、よく背ぇ伸びたな・・・。
そんなことを考えながら不知火の体を見ていると、切羽詰まったような声が頭上から降ってきた。
「くっ、放置プレイか?!」
「ああ、もうお前黙れ」
見た目だけなら文句なしの美形なのに、何でこんなにイかれてんだよ・・・。
呆れた眼差しを向けつつ、これ以上放っておくと気持ち悪そうだったので不知火の胴回りをがっしりと抱く。
「可愛く喘げよ」
不知火の胸元に顔を埋めながらそう呟くと、俺は胴を抱いていた腕絞り込むように締め付けた。
ま、ベアハッグってやつだな。
◎